歯科用CTスキャンで精密診断

歯科用CTスキャンで精密診断

統合画像処理ソフトを使って、このようなCT画像をモニターに再現します。これをいっしょに見ながら患者様に治療説明しますので、わかりやすいという声をいただいています。

CTとは人体に様々な角度からエックス線をあて、輪切りにした断面画像をコンピュータ上で画像にする装置です。

大きくは医科用CT(ファンビーム方式)歯科用CT(コンビーム方式)に分類されます。

歯科用CTとは、被験者に円錐状のX線ビームを照射して面センサーで2次元データを得るコンビーム方式を用いているためコンビームCTとも言われています。

なぜ医科用CTより歯科用CTが有用なのか

まずは簡単な比較表にしました。下の表をご覧ください。

比較表

歯科用CT 医科用CT
対象 歯牙・顎骨 臓器・骨
スライスの間隔・厚み 0.1mm~2mm 1mm程度が一般的
被曝量 低~中 やや高
装置の大きさ

つまり歯科用CTとは、歯牙や顎骨を撮影するため非常に細かいスライスが可能な装置で、被曝量が少ないということです。

結論:伊藤歯科医院は、歯科用コンビームCTを導入・設置しています

医科に比べて、歯科の分野ではミクロレベルでの情報を必要とします。

特にインプラントでは、神経・血管までの長さなど、正確な距離測定が要求されるため、高分解能のCT画像が必要不可欠なのです。

医科の分野では大活躍の医科用CTも、歯科の分野においては満足のいくレベルの高い空間分解機能は得られませんでした。

その点において歯科用CTは、空間分解能が高く、スライス間隔・厚みは0.1mmオーダーでの診断が可能ですので、超高解像度3D画像でハイレベルな精査・診断が可能です。

歯科用CTはとても高額なので、導入にはとても費用がかかります。

ゆえに、院内にCTを導入していない歯科医院がほとんどです。

しかし、導入に多額の費用がかかったとしても、それを上まわるメリットがたくさんあるのです。

このような理由から、伊藤歯科医院では院内に歯科用CTを設置しております。

歯科用CT院内設置のメリット

1.医科用CTと比べて低被曝

コンビームCTは、機種や撮影範囲などにより違いはありますが、一般の医科用CTと比べ被曝量が100分の1~30分の1程度と非常に少ないのが大きな特徴で、撮影時間も約20秒で済むことから患者への負担を軽減することが可能です。

1回のCT検査は、飛行機で海外を往復するのと同程度の被曝量です。CT検査を受ける必要性があるならば、十分に許容できる範囲と言えるでしょう。

2.検査から治療まで、全て当院で

歯科用CTを備えていない歯科医院では、インプラント手術前に、患者様にわざわざ大規模な病院へ撮影に行ってもらい、そのデータを歯科医院が預かり、解析・治療計画をします。その行程だけで、おおよそ2週間もかかってしまいます。

その点、伊藤歯科医院では歯科用CTを設置していますので、患者様の大切な時間をとらせません。ケースによって多少前後しますのでいちがいには言えませんが、撮影時間はほんの20秒ほど、その後の画像処理を入れても数十分といったところです。

また必要に応じて予約なしですぐに撮影できます。

歯科用CTを導入していることで、検査から診断、治療まで、ベストなタイミングですべて当院内で行えることが、患者様に安心していただけるという何よりの利点です。

3.安全・確実な治療

インプラント治療をより安全、適切に行うためには、あごの骨の状態、神経・血管の位置を詳しく調べることが重要です。

通常の2次元レントゲンでは見ることができなかった歯周病による骨欠損の状態、顎関節、歯根の膿、親知らず、上あごの炎症、神経の走行などを、CT検査で細部まで口腔内の状況を把握することが出来ます。

骨の状態、神経・血管の位置を詳しく把握できるだけでなく、根にある病巣や顎の骨の中に埋もれている歯、顎関節の状態などをインプラント手術前に診断できるので、より安全で確実な治療計画が立てられ、最適なインプラントの直径や長さを決定することができます。

術前には、患者様といっしょにCTを見ながら、インプラント埋入の詳しい説明をしますので、とてもわかりやすかったという声をいただいています。

「当院が選ばれる6つの理由」へ戻る