歯を抜かないでいると・・・

歯を抜かないでいると・・・

抜くべき歯があったとしても「何とか抜かずに・・・」という気持ちに皆なるものです。
しかし、それは間違った選択です。
「抜かなくてはならない歯を抜かない」ことは、つまり「治療しない事」「医療を拒否した事」ですからおすすめはできません。 本当に残念ですが、抜歯になるまで悪くなってしまったという事実を受け入れる事が大切です。

  • 抜歯する理由
    • 治る見込みがない。
    • 無理に残しておくと他の歯や骨に悪影響を与えることがある。

歯周病が進行してしまうと

自分の体にとって歯周病菌におかされた歯は、異物と同じです。
細菌を体から追い出すために自らの抗体(抵抗力)は歯の根を攻撃します。
そこで炎症が起こります。炎症の中の歯を支える骨(歯槽骨)どんどん溶けていきます。
重度の歯周病におかされた歯を抜かないでいると、その周辺の骨がなくなっていくのです。
その溶けた骨というのは、同時に隣の歯を支えている骨でもあります。
つまり、いつまでも抜かないでいると、健康な他の歯までだめにしてしまうということになるのです。

歯の根が割れたら

歯の根の割れた線に沿って歯周病菌などが繁殖します。
歯磨きのできない箇所ですから細菌汚染は防げません。
これにより、歯周病の場合と同じく骨が溶け出します。
重度の歯周病の場合と骨の溶け方は違い、歯の根の割れた線に沿って骨が溶けるのが特徴です。
骨が溶ける前に割れた歯は抜くのが最適な方法です。

虫歯を放置しておくと

まず、虫歯を放置しておいて、自然に治ることはありません
しかしダメなこととは知りながら面倒なことをつい放置してしまうことは良くありますね。
他にも歯が残っているので食事に困ることはない、痛みもない方は、特に放置してしまいがちです。
でも、そのまま放置しているとろくなことはありません。
例えば、虫歯を放置したため歯根を残して歯が折れてしまったが、特に痛みもなかったので放置していたというケースの場合、虫歯菌が奥深くまで侵攻し、やがて形は歯の形をしていても、もはや歯とは呼べないバイ菌の塊になってしまいます。
その結果、その歯の周りが化膿して、突然激しい痛みに襲われたりします。
いくら歯を磨いても数時間後には、お口の中が再び虫歯菌だらけとなり、虫歯があちこちに感染してしまいます。
そして、根っこだけになってしまった歯は、歯が抜けたのと同様に、大きな隙間が出来るので、その隙間に向かって近くの歯の倒れ込こみが起こり、歯並びや噛み合わせが狂うので、顎関節症を引き起こしたりします。
この様なひどい結果になる前に、勇気を出して一度歯科医院で診察してもらいましょう。

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